激しく傷んだ蔵を移築し、素敵なギャラリーに
当社は、古民家再生も手掛けていますが、この度総社にK様より「蔵をギャラリーにしたい」とご依頼をいただきました。
ぎっしりと詰め込まれた思い出の品々をすべて取り除いてみると・・・絶句。
シロアリにより土台・柱・そしてお施主様のお気に入りの大きく曲がった太い梁までもがスポンジ状になり、建っているのが不思議というほどの激しい傷みようでした。
「先代が新見より総社に移り住んだ際、新見に建てられていたものを解体、移築したもの。車のない時代どのようにして運んだものか・・・なんとか復旧したい・・・。」
そんな思いに応え、思っていたより大がかりな改修工事になりました。
外観は変わってないけれど、お施主様のお気に入りの梁も残念ながら、新たに手加工され取り替えました。
そして残せるところは残しながら、基礎、床板、階段、内部はほとんど改装となり、屋根も葺き替えました。
当社職人が梁を手加工している様子
入口に配置されたタンスも先代が使用していたもので、虫が喰っていましたが、ぜひ直したいというお客様。本職に依頼され、重厚なタンスへとよみがえり、皆をあたたかく迎えてくれます。
先代から譲り受けたタンス
1階収納庫、2階がギャラリーとして力強く、素敵によみがえり、K様の作品も飾られて、喜んでいただくことができました。
本当にありがとうございました。
いきいきホームスタッフ一同より
古民家再生とは、先人の思いや、匠の技を学べる最高の場であり、人や物、そして先祖を敬う大事な仕事と受け止めており、これから先も力を入れて参りたいと思っております。
当社は新築にも力を入れておりますが、元々大工として先代より受け継いできた匠のこころを忘れることなく次代に引き継いでもらいたいと思っております。
地球温暖化防止・エコが問われる昨今ですが、物を大事にする先代たちの生き方に学ぶことはとてつもなく大きなこと、少しでも学んでいきたいと思っております。